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【その2】結婚式のビデオカメラマンって実際何してるの?

ブライダル撮影の仕事についてちょっと詳しく解説していくシリーズ【その2】です。 前回は、結婚式のビデオ撮影には「エンドロール」と「記録撮影」の二種類があって、それぞれ適した撮り方を考えて制作しています、という話でした。今回の【その2】では、エンドロール制作の舞台裏をご紹介します。撮影だけじゃなく編集の話も少々。

2. エンドロール制作の一日

結婚式のエンドロールムービーと言うと、当日に撮影した映像を披露宴の終わりまでに編集して上映するという商品です。

制作会社によって「撮って出しムービー」「即編エンドロール」「リアルタイムエンドロール」という名前だったりもします。

架空の挙式~披露宴のタイムスケジュールに合わせてその舞台裏を紹介します。実在の何某には関係ございません。

結婚式の開始時刻が12:00、披露宴が13:00~15:30、披露宴の再入場までの映像で構成するエンドロールを想定。

結婚式のエンドロール制作の一日

撮影者から編集者へ延びる矢印は、撮影データ受け渡しのタイミングを表しています。

こまめにデータを届けて、撮影と編集が並行して進められているのです。

 

撮影がスタートするとトイレに行ったり食事をとったりしている暇もなく最後まで進みます。

ちょっとした待機時間はありますが、いつ次のイベントが始まるかは宴会キャプテンの采配次第です。

あまり長く会場を離れることはできません。水分はバックヤードに置いておいて、隙を見て補給します。

数秒で食べられるチョコやタブレットを持っているカメラマンも多いです。

私はおなかが弱いので、ストッパをお守り代わりに欠かさず持っています。特に挙式中は緊張が最高潮です。

編集者としゃべっている時間もそんなにないので、映像を見ただけで意図が伝わる撮影を心掛けています。

 

編集は次のデータが届くまでの間に、一つ前までの部分を完成させておくのが理想です。

手戻りしていると時間がどんどんなくなっていきますので、極力前の部分は触らないようにします。

朝のうちにBGMを聞きながら、今日はどのような配分で映像を入れ込むかという構想を固めておくことが非常に重要です。

最後にデータをDVDに書き出して、問題なく再生できるかをチェックした後に、上映担当者に提出します。

上映担当者も確認と準備があるので、余裕をもって披露宴のお開き30分前には提出を終わらせる必要があります。

よって、編集に許される時間は合計2時間35分ほどとなります。研修を積めば誰でも間に合うようになります。

限られた時間の中でどれだけ意味ある映像にできるかというのが、エンドロール編集の腕の見せ所です。

 

基本的には撮影と編集の二人で制作しますが、ある程度経験を積んでいると一人でやってしまう人もいます。

各場面必要なカットだけ撮ったらバックヤードに入って数分で編集して、また撮影に戻る、というやり方ですね。

使うカットは限られているので、編集後のイメージが完璧に見えていれば撮りっぱなしにする必要がないわけです。

私も挙式まで撮影のエンドロールならば、一人で撮影編集をやっています。

それ以上になると時間的に気持ちを込めている余裕がなくなるので、二人で組んで作りたいなあと思っています。

 

と、いうわけで、エンドロール制作の舞台裏でした。

お世話になっている映像制作会社さんの下請けとして、多くのエンドロール撮影編集を担当させていただいています。

その日の幸せな思い出を深く記憶に残していただくことができれば、冥利に尽きます。

 

於鳥制作所としては表立って業務内容に掲げていないのですが、記録撮影と合わせてご興味ありましたらご相談ください。

早めにご要望いただけたら、組んで制作してくれる方のスケジュールを確保したり、予備機材類を万全に調達しますので!

 

次回以降は、

 

3. 記録カメラマンの一日+α

4. プロに頼むといいところ

5. 私がこの仕事を好きな理由

 

みたいな話を書いていく予定です。週一目安で月曜か火曜更新。書いてほしいこと知りたいことがありましたら、メールツイッターのリプライなんかでご連絡ください。よろしくどうぞ!