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撮ることは希望だけど、希望の押し売りがしたいのではなくて

 於鳥制作所の屋号でフリーランスの映像屋(途中から写真業も少々)をやって5年目。

 自分の行動指針を改めて点検したくて、ミッション・ビジョン・バリューというよく見るフレームワークを使ってみました。

 あまり堅苦しく構えてしまうのもやだな~と思っているのですが、端的に整理しておくと役に立つことがありそう。

 

 

◆ミッション(抽象的・内的目標):「目の前の希望を再発見し続けること」

私が映像の仕事を始めて間もない、ちょっと人生腐っていたころに、

先輩が目の前で撮って見せてくれた映像のことを、今でも覚えています。 

なんてことない光景と思っていたのに、先輩のカメラの中には美しくて幸せで特別な時間が写し撮られていました。

世界はこんなに美しいんだと、私が見ていなかっただけなんだと、そう痛感しました。

 

良い撮影は、目の前をよく見て肯定するところから始まります。

あの日受け取ったことを忘れず、ここに確かに希望があるよと、写し撮り続けていたいです。

 

 

◆ビジョン(具体的・外的目標):「お客様の価値観を写し撮る仕事人」

撮ることは私にとっての希望ですが、お客様にまで希望の押し売りがしたいわけではありません。

私が提供できるのはあくまで、映像や写真といった制作物です。

ただ、私自身の希望のために、よく見て写し撮ることをします。

よく見るとはつまり、観察し、調べ、考え、質問し、肯定的に関わることです。

 

背景にあるお客様の価値観まで反映した制作物を、きっちりお渡しすること。

これが仕事上最大の目標地点です。

(その先で、私の制作物を見た人がちょっと幸せな気分になってくれたら、この上なく嬉しいですね。)

 

 

◆バリュー(価値基準): 「献身、肯定、実直、向上」

「献身」

すごいものを作ろうとか、珍しい表現を使おうとかいうのは、お客様のためでなく私の欲である場合が多い。

お客様の要望を叶えるために本当に必要なことか常に自問し、見失わないようにすること。

「肯定」

難しい要望を否定するのは簡単だが、困難の解決にこそ価値が生まれる。

まず肯定的に受け止めて、解決のためのプラスアルファを探すこと。

「実直」

不得意や不向きなことまで見栄を張ることのないようにする。

どうしても難しいことは理由も含めて正直に話し、よく相談をして、自分の最大限の提案を行うこと。

「向上」

今の自分の全力を尽くすことは当然として、知識や技術を常に更新し続ける。

お客様の信頼に甘えることなく、より高度な要望にも応えられるよう研鑽を続けること。

 

 

なんかまあいろいろ書きましたが、のびのび楽しく人の役に立って生きたいです、よろしくお願いします、という話でした。

私の制作事例・ご相談は弊所Webよりどうぞ。