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TOYOUプロモーション映像が出来るまで

 薬膳カウンセリングと薬膳茶の販売を行う『TOYOU』松尾様からのご依頼で、インスタグラム掲載用のプロモーション映像を制作しました。

 許可を得て弊所制作サンプル映像としても公開。こちらの映像です。

 ご依頼から納品までの流れが標準的な制作事例だったので、出来るまでの過程をメイキング記事としてご紹介したいと思います。「プロモーション映像を頼みたいけど、どんな風に制作が進むのかイメージできなくて不安」という方の参考としていただければ幸いです。

 大まかには、1. お問合せ → 2. 打合せ → 3. 構成・コンテ作成 → 4. 撮影 → 5. 編集 という流れで進行します。

1. お問合せ

 当然ながら、お客様のお問い合わせから始まります。お問合せメールより一部引用。

 

【松尾様】

最近、薬膳茶の販売と薬膳カウンセリングの事業を始めまして、カウンセリングの予約を増やすため映像で興味を持っていただけたらと思いご相談をいたしました。

15〜30秒程度の動画で、カウンセリング内容の流れがわかる動画を撮りたいです。

Instagramや予約サイトに乗せたいと考えています。

 

 とのことで、その他に

 

・ご予算

・撮影希望時期

・納品希望時期

 

 についても最初のお問い合わせ段階から明快にご提示いただき、とてもありがたかったです。

 今田から見積もりとスケジュール、相談事項に関して折り返し。

 

【今田】

青山にてカウンセリングの流れを1時間半程度撮影し、

ご要望に応じて編集、撮影から1週間~2週間で納品という形でしたら、

○○○○○円

にていかがでしょうか。

 

もし可能であれば、カウンセリングを受けるお客様役の方もいらっしゃった方が、映像としてわかりやすくなるかと思います。

こちらでモデルさんを手配すると予算を大きく出てしまうので、ご友人やお客様などで出演OKな方がいらっしゃいましたら手配お願いできればと思います。

難しければ松尾様のみで、お客様がいるかのような感じでふるまっていただいての撮影も可能です。

 

8月上旬のスケジュールは現在の所、

○○以外でしたら調整可能です。

 

 その後、何度か文面でのやり取りがあって、打ち合わせを兼ねて実際にカウンセリングを受けてみることになりました。

2. 打合せ

 撮影前にしっかり打合せをしておけると、お客様のご要望が明確になり、良い制作が出来るため私もありがたいものです。

 打合せはメールのみ、電話、オンラインでも承っておりますが、今回はカウンセリング体験もかねて青山まで伺いました。

 

・実際に撮影を行う場所がどんな環境か

・カウンセリングはどのような工程なのか

・松尾様がどういう思いで事業をなさっているのか

・映像はどこにどんな風に掲載して、誰に何を伝えたいのか

・撮影にどの程度時間がかかりそうか

 

 というようなことについて詳細を確認し、相談しながら内容を詰めていきました。

 

 (薬膳カウンセリング体験としては、今田の体質面の分析をしていただき、体調改善のためのアドバイスを受け、おすすめのお茶をブレンドしていただきました。薬膳といっても難しい話ではなく、どこでも買える食材でこういうのを取り入れるといいですよ、とか、生活習慣はこういうところを気を付けてくださいね、というすぐ始められるようなアドバイスが頂けるのが良いなあと感じました。さっそく帰り道にサバの水煮缶を買いました。魚、摂るべし。)

3. 構成・絵コンテ作成

 打合せの内容を元に、具体的にどういう映像にするか資料を作成してお送りします。資料にすると撮影時に気を付けなければならないことや編集上の懸念点が見えてきます。

 ドキュメンタリーやインタビューなど不確定要素が多い時は文字ベースで「構成」を作成。今回のように下見ができて視覚的な部分まで事前に見通せる場合は「絵コンテ」まで作成します。

 

 スケジュールや予算によってはこの工程を飛ばして、口頭で話した大体の内容を元に撮影に入ることもあるのですが、双方の認識にずれが無いことを確認するためにもなるべく作成するようにしています。

今回作成したコンテ。Clip Studio Paint というソフトを使い、PCとペンタブで描いています。
今回作成したコンテ。Clip Studio Paint というソフトを使い、PCとペンタブで描いています。

 打合せ時に話していた通りの順序で描いてみると、ちょっとカットの順番にしっくりこないところを感じました。松尾様にも絵コンテをお送りし、編集で順番を入れ替えるかもしれないことをお伝え。撮影内容的には問題ないことを確認。

 イメージを共有したところで撮影を迎えます。

4. 撮影

 カメラとレンズ3本、小型照明を詰め込んだ亀の甲羅のようなリュックを背負い、一脚を携えて、青山まで撮影に伺いました。私は基本的に一人で撮影を行い、公共交通機関を使用して移動しますので、運べる機材量に限界があり、撮影に何を持ち込むべきか毎回悩みどころです。ジンバルや三脚、外部モニター類は今回お留守番となりました。

 

 打合せで松尾様と話していて、作りたいイメージをかなり明確にお持ちの方だなと感じていたので、明るさや寄り引きの具合に違和感ないかどうか、1カットずつ確認していただきながら進めました。

和菓子の未使用カットから。照明や寄り引きの具合で印象が結構変わる。
和菓子の未使用カットから。照明や寄り引きの具合で印象が結構変わる。

  撮影場所が使えるのは2時間までと決まっていたのですが、お客様役のご友人様からもとても協力的にご意見いただき、スムーズに撮影できました。ありがとうございました。

5. 編集・修正

 編集にかかる時間は、私のスケジュール状況と編集の複雑さ次第です。

 今回は撮影翌日には確認用初稿をお送り出来ました。無音で30秒をカットつなぎしていくだけであれば、実は数時間で編集できてしまいます。

 時間がかかるのは、挿入画像のデザイン、テロップ打ち、画像やテキストのモーション付け、音声の調整、特殊な画面切り替え処理など。30秒の動画でも1週間以上かかることもあります。

 

 確認用初稿をお送りしたのち、伝えやすさのためにテロップとBGMを追加したいというご相談をいただきました。

 打合せ時点では不要という話になっていたので、追加料金のお願いをしました。見積もりに承諾いただき、テロップ原稿を受け取って編集作業に戻ります。その後も何度か確認用をお送りしてご意見を頂き、明るさや色、細かなカット位置の調整、テロップ文の変更など修正を繰り返して完成に近づけていきます。

 今回は第6稿で最終納品版となりました。

 

 初稿でOKになる場合もあれば、10回以上修正を繰り返す場合もあります。修正作業は何回までと決めている制作会社さんもあると思いますが、私は気になるところが残ってしまうのが嫌なので、遠慮なくご要望いただけたほうが嬉しいです。

 当初の想定以上の作業や素材購入が必要になる場合は追加料金をお願いしますし、ご要望通りに修正してしまうと別の問題点が出てくるときは代替策を提案しますが、気になることはまずなんでもご相談ください。

 以上、プロモーション映像が出来るまでの実際の流れをご紹介しました。場合によってはナレーション原稿作成・収録が必要になる場合や、撮影が無く受け取りデータの編集をする場合もあります。

 一つひとつご要望に合わせて一緒に考えて制作を進めていきますので、ご相談ください。ご依頼は於鳥制作所webコンタクトページからどうぞ。

 今回制作のご依頼をいただいたTOYOU様の関連リンクは下記の通りです。

 

TOYOUカウンセリング詳細:https://coubic.com/toyou

TOYOU Instagram:https://www.instagram.com/toyou.chayojo/

TOYOU薬膳茶オンライン販売ページ:https://toyou-chayojo.stores.jp/

 

 青山での対面カウンセリングの他に、全国どこからでもオンラインでカウンセリングが受けられるようです。お茶をお試しでいくつか飲ませて頂いた中で私は「麗 URUWASHI」がお気に入りです。紅茶ベースにナツメとブルーベリーの甘い香りがほんのり加わり、クセがなく飲みやすい。気になった方はオンライン通販もありますので、お気に入りを見つけてみてください。